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ホーム > 健康豆知識 > 連載講座 > Dr.さとうのピンピンコロリの秘訣 > 第7回

第7回 人間は動物であり日本人は日本人である

約36億年前に地球上に生命が誕生。その後遺伝子に情報を蓄積しながら非常に多くの生命体に発展し、ほんの数万年前に人類(ホモ・サピエンス)が誕生しました。その後、遺伝子的な変化はほとんどなく現代人に至っています。

チンパンジーとの遺伝子レベルでの違いはわずか数%にすぎないといわれています。 生物学的特性はそんなに早く変化しないということです。

人類がここ2000年くらいの間に進歩したようにみえるのは、生物学的進化ではなく、知識、技術の伝達がうまくいって進化したのであり、生物としての機能はほとんど変わっていません。 地球上の人類は、生物学的にはほとんど変わりませんが、長年生きてきた生活環境により多少の違いがあります。

例えば、狩猟民族と農耕民族では食物を利用する過程で違いがあります。
西洋人は肉食に適応し、東洋人は魚と菜食に適応した消化吸収機能を持っています。 日本人は日本で手に入る食物により、身体の機能が正常に働くようになっています。 そして、この生物学的特長は数万年以上前から今日の日本人まで受け継がれ、その間ほとんど変化していません。 このことを忘れないようにしなければなりません。

一般の日本の人達が肉類をはじめとして西洋流の食事を日常的に摂るようになったのは戦後のことです。 この間、それまで日本人に少なかった病気が急速に増えています。

大腸癌、前立腺癌、乳がんの増加、糖尿病、高脂血症などの成人病の増加、つまり、病気の西洋化は戦後急速に増加し、今も増え続けています。

食事内容の変化が影響していることはあきらかです。
したがって、日本人には日本食をバランスよく摂ることが自立寿命をのばすためには何より大切です。

日本人には肉食過多は生物学的に合わないのです。
ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいる旬の野菜を、それも露地栽培の野菜をしっかり摂り、魚、鶏肉で蛋白質を摂り、牛肉は最小限にする。そして、ホルモン、酵素の材料に海藻、きのこ、豆類を摂ることが大切です。

人間は動物であるということで、もうひとつ大切なことは、肥満で病気になるのは文明国の飽食の人間と、人が飼っているペットと動物園の動物だけであるということ。 つまり、動物は生物学的に飢餓には耐えられるように出来ており、飢餓状態でも自分の筋肉、脂肪などを再利用して脳、心臓などの重要臓器を守り簡単には死なないように出来ていますが、肥満を自然に改善出来る機能は備わっていないということです。

食事の調節と運動をしないと肥満は解消されません。

また、人間は生物としての体内リズムを持っています。 昼間動いて夜ねるというリズムです。 このリズムが崩れると活性酸素が大量に作られます。

だから夜勤や時差ぼけなどは大きなストレスになります。
夜中に仕事をしたり、海外を飛び回っている人は、意識して抗酸化物質を含む食物を多く摂るようにしなければ自立寿命を縮めることになります。

先に言ったように、人間の身体を構成するのは60兆個の細胞です。

これらの膨大な数の細胞は食事を原料にして絶えず再生産されています。 この細胞の再生産と正常な活動に必要な材料を過不足なく摂る事が健康な生命維持に必要です。 そして、筋肉、関節を健康に維持するためには適当な運動がどうしても必要になります。

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Dr. さとうのピンピンコロリの秘訣

第1回 自立寿命をのばしてピンピンコロリの人生を
第2回 あおぞらでの経験と要介護老人の実態
第3回 生活習慣病
第4回 諸悪の根源は動脈硬化
第5回 こころと動脈硬化
第6回 動脈硬化の予防
第7回 人間は動物であり日本人は日本人である
第8回 運動不足について
第9回 人生はマラソンではなく、駅伝である

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