メタボリックシンドローム(前編) さんは「メタボリックシンドローム」という言葉をご存知でしょうか。日本語では「内臓脂肪症候群」とか「代謝症候群」のように訳されることが多いようですが、近年いろいろなところで使われるようになってきています。このメタボリックシンドロームですが、生活習慣病とつながりがあるとされています。そこで、今月と来月の2回にわたって、このメタボリックシンドロームについて詳しく見て行きましょう。 メタボリックシンドロームとは? メタボリックシンドロームとは、簡単に言えば、生活習慣病などの病気にかかってしまう危険性が高い状態のことを指します。もちろん、そのような状態のすべてを指す訳ではなく、特に、内臓脂肪が蓄積した肥満によって生活習慣病などが引き起こされやすくなった状態がメタボリックシンドロームと呼ばれています。肥満症や高血圧、高脂血症や糖尿病といった生活習慣病はこの内臓脂肪による肥満が大きく影響を与えているとされており、このメタボリックシンドロームが注目されています。 では、具体的にはどのような場合にメタボリックシンドロームと診断されるのでしょうか。海外では以前からメタボリックシンドロームの診断基準が存在していました。しかし、体質などの異なる日本人にそれをそのまま当てはめることはあまり妥当とは考えられず、日本独自の診断基準が求められてきました。そのような中、今年の4月に、日本内科学会を含む8つの学会が、日本における診断基準を発表しました。それでは、次から日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準を見て行きましょう。 メタボリックシンドロームの診断基準 日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準は以下のようになっています。
まず必須項目のウエスト周囲径ですが、これはいちばん細いところではなく、おへそのまわりで測ることに注意してください。また、このウエスト周囲径は内臓脂肪量の目安となっていますので、CTスキャンなどで内臓脂肪量を測定してもらうことをおすすめします。メタボリックシンドロームの診断基準は、このウエスト周囲径の他に、あと3項目あるのですが、そのうち2項目以上当てはまるとメタボリックシンドロームということになります。この診断基準で注目してほしいのは、例えば血圧を見ても、そんなに高くない値で診断基準を満たしているということです。つまり、メタボリックシンドロームにおいては、1つの項目の異常さよりも、複数の項目を同時に満たしていることが診断の大きな基準となっているのです。 皆さんも、このメタボリックシンドロームを甘く見ず、自分が当てはまっているかもと感じたら、病院で正確に測定してもらうようにしましょう。 次回は、メタボリックシンドロームを放っておくとどうなってしまうのか、そしてメタボリックシンドロームの予防もしくは対策について特集していきたいと思います。
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