しぶ〜い魅力?『柿』 と柿。秋の代表的な食べ物としてどちらも有名ですが、様々な料理にも使われたりする栗と違って、柿はあまり目立たない感じを受けます。そんな柿ですが、実は栄養的にも魅力ある果物だったのです。 柿の種類と栄養 まずは柿の種類から見ていきましょう。柿には、大きく分けて2種類があります。そう、甘柿と渋柿です。私たちが普段生で食べているのは甘柿ですが、実はこの甘柿にも種類があり、必ず甘くなる「完全甘柿」と、多少渋が残ることがある「不完全甘柿」に分けることができるそうです。 また、渋柿でも、「渋抜き」という作業をすることで渋みをとることができます。炭酸ガスやアルコールを用いる方法などがあり、一般家庭でもお酒などにつけることで渋抜きを行うことができます。 次に柿にはどのような栄養が含まれているかを見ていきましょう。皆さんは意外に思うかもしれませんが、実は柿にはビタミンCが豊富に含まれています。その量は、さすがにレモンには及ばないものの、みかんやグレープフルーツの倍近く含まれています。大き目の柿を1個食べれば、だいたい1日に必要なビタミンCの量を摂取することができるほどなのです。また、他に柿にはカリウムが多く含まれています。カリウムには、体内の塩分を効率的に体外に排出してくれるという効果があるので、塩分の濃い食事の時にいっしょに食べると効果的ですね。 生だけじゃない!干し柿の魅力 ここまでは特に生で食べる柿に焦点を当ててきましたが、柿にはもう1つとても有名な食べ方があります。そう、干し柿です。干し柿はその名の通り柿を干したものですが、この干し柿には渋柿が使われています。干すことによって、甘味が強くなるだけでなく、渋みがなくなってしまうのです。先ほどの「渋抜き」の方法の1つと言えますね。実は、この干し柿は、生で食べる柿よりもカリウムやβ−カロテンなどいくつかの栄養成分の量が多くなっているのです。特に、カリウムは生の場合の3倍以上にも増えているので、注目したいところです。一方で、干すことで水分が少なくなったせいか、ビタミンCの量は少なくなってしまっています。 渋さの原因・タンニン 柿の渋さの原因は、「タンニン」という物質です。このタンニンはお茶やワインなどにも含まれており、ポリフェノールの1種類です。柿の渋さは、このタンニンが溶け出すことが原因いうことで、前述の渋抜きとは、タンニンを不溶性にする作業のことです。 このタンニンは、その性質から防腐剤としても利用されています。また、それをいかしてか、柿渋染めとして、染物に利用されたりもしているようです。 柿を食べて秋を感じよう! さて、今回は柿について見てきましたが、いかがだったでしょうか。柿は栄養面から見てもおすすめの果物ですが、秋の風情を感じるのにもぴったりではないでしょうか。冒頭にもあるように旬にはまだ早いですが、今年の秋はぜひ柿をたべてみてくださいね。