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目の構造

眼の構造についてお話しましょう。

一般の方は内臓についてはよく御存知ですが眼はあまり理解がいき届いていないように思います。 図をご覧下さい。


↑ 大きな画像(103KB)はクリック ↑


「結膜」。
透明の膜です。 粘膜で眼球をスムースに動かせるように余裕をもったペロペロの組織です。

その奥に強膜があって眼球を後ろまで包んでいます。 いわゆる「白目」です。 光をとおさないように、少々の外力では破れないよう眼球をまもっています。

「角膜」。
小さい半球の透明の膜です。 皆さんコンタクトをのせているところです。

「虹彩」。
いわゆる茶目ですね。 これが縮んだり、伸びたりして光の量を加減しています。

その間の空間を「前房」といっています。

そして「水晶体」です。
これが薄くなったり分厚くなったりしてピントを合わせています。

これを働かせるのが「毛様体」です。
正面からは毛様体は見えません。

ここから奥は、特殊なレンズを使って私達には見えます。

断面図をご覧下さい。

水晶体と虹彩の隙間を「後房」といっています。
前房と後房の間を房水が行き来しています。 この僅かな水の出入りが緑内障と関係があるのです。

そして「硝子体」。
嚢に包まれてはいますがゼラチン様のものです。 眼球の体積の大部分を占めています。

そして「網膜」。
見るための視細胞がつまっています。 網膜の中でも黄班部といわれている部分が一番よく見え、健康な眼はいつもここにピントを合わせています。

血管も私達は見せていただけます。 肉眼で血管が見えるのは眼球だけでしょう。

強膜と網膜の間に脈絡膜があり豊富な血管や色素が入組んでいます。 これらの組織が強膜によってしっかりと包まれて脳と繋がっています。

身体はどの器官でも複雑にこみいってはいますが、眼はただ見るという一つの仕事の為に、驚異的な協同作業をしているのです。

朝、目を覚まします。 窓に映る景色、夕べのままの部屋の中、距離に差があります。 明るさにも差があります。 色ももっています。 眼は素早く毛様体を働かせて水晶体の厚さを変え、ピントをあわせます。

そして黄班部で色も大きさもとらえて脳に信号を送ります。 オートのカメラですね。

ところで最近臓器移植が問題になっています。 その是非はともかく脳とともに眼球移植など人間が太陽系のどこかの星に住めるようになっても無理ではないかと私は思います。

今は角膜の移植だけです。

そこで部分部分を治療しているのですが、大変な進歩をしていますから、決して絶望なさらないで下さい。

これで眼の構造はおわかり頂いたことと思います。

さて、眼に良い食品とよく聞かれますので一言。
私は眼科の患者さんの診察を始めて約50年になりますがまだ栄養不足による疾患を見たことはありません。 昔はあったと聞いておりますが、 眼のための特別の食事というものはないと思って下さい。

口から入ったものは遥かな旅をして眼に運ばれてきます。 過不足のない食事を楽しく召しあがる事です。


京都市右京区太秦北路町10−12
坪田眼科医院 坪田しげるこ


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