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ホーム > 健康豆知識 > 知っとく情報 > 目・口・歯 > アイバンクの実態
アイバンクの実態
アイバンクという言葉をご存知でしょうか。
各都道府県にある日本眼球銀行協会のことです。
ご自分の意思で生前に登録していただき、もしご不幸となられた時、ご家族から連絡をいただくことになっています。
義務ではありません。
ご連絡いただきましたら、医師が派遣され、眼球の摘出をおこないます。 これを角膜だけが濁ったり、きれいなカーブでないため、ほかの目の部分は悪くないのに視力を失っている方に移植手術を行い視力の回復を計ろうということです。
成功率は90%と高いものになっています。
現在約6000人の方が順番をまっておられます。
一方登録を頂いている方は130万人。一年間におよそ1600眼提供されています。
日本では現在、臓器の輸入は認められていませんからすべて国内で賄わねばなりません。
また提供される眼球は死後、6時間から10時間の間でなくてはなりません。
これは大変なことです。家族が亡くなってからの10時間の間といいますと、家族は呆然として過ぎていってるに相違ありません。
私は日本が世界有数の物質文明を誇っているにもかかわらず、臓器提供の実績が少ないのは、 日本が仏教国だからだと思っています。 死後も長い間魂が家に止まり、そのあと、三途の川を渡るのに臓器、ことに目はなくてはならないものです。
あるおじいさんが、「生涯に一度くらい良いことをしたい」と申しでられ、手続きをしましたところ一週間ばかりしておばあさんが三途の川を渡れないからと、お断りに来られたこともありました。
「今、神に召された」と告知されるキリスト教国とは事情がまるで違うと思います。
でもこれも立派な文明ですから・・・。
なんといっても、6−10時間以内は厳しいです。折角のお志も沢山「無」になっていると思います。
そこで登録頂いた方は、ご家族だけでなく、比較的冷静なご友人、ご近所の方にも登録者であることをお話しておいていただけたらと協会のほうでは望んでおられます。
私は、もう一つ、病院の医師、看護婦がそのことをお尋ねするのを許される状況をつくることが必要だと考えております。
角膜に永久的に混濁を残す疾患も、抗生物質、ステロイド材、抗ヘルペス剤などの開発で余程減ってきております。 将来は治療の面で明るいのです。
京都市右京区太秦北路町10−12
坪田眼科医院 坪田しげるこ
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