食育のキホン 年、食習慣の乱れや食の安全性の揺らぎなど、食事や食品を取り巻く環境が悪化しています。そのような中、「食育」というものが注目を集め始め、2005年6月10日、ついに食育基本法が成立しました。今回はこの食育基本法の成立に関連して、食育基本法の概要と、そもそも食育とは何なのか、そして食育の具体的な取り組みについて見ていきたいと思います。 「食育」という言葉 まず、法律の名称にもなっている「食育」とはいったい何なのでしょうか?調べようとして辞書を引いても載っていないことが多いと思いますが、言葉自体は明治時代にできたとされており、最近の造語というわけではありません。ただ、食育という言葉が広く知られるようになったのは最近になってからのことです。 食育基本法から見る「食育」 食育とは、簡単に言えば「食に関する教育」ということであり、食育基本法の第一章第二条において、「食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われなければならない。」とされています。しかし、これだけでは、食育の具体的な対象範囲がよくわかりません。そこで、もう少し身近な内容をあげながら、食育を詳しく見てみましょう。 食育とは? 食育の内容として1つめは、健康維持・増進のための適切な食生活の推進です。 その実現のために食生活指針や食事バランスガイドといったものが策定されています。特に食事バランスガイドは、先に策定されていた食生活指針を具体的にし、食事の望ましい組み合わせなどをイラストで示したものです。 食育の2つめの内容としては、食の安全性に関する問題があります。近年食の安全性が揺らぐような事態が数多く発生していますが、それらの問題に対して正しい判断を行えるような知識を身につけることが食育の大事な内容となっています。 食育の主な内容は上記の2つですが、その他にも食料自給率の問題や地産地消の考え方、農業・漁業の保護・育成なども食育の中に含まれているようです。 かしこい食生活を身につけよう! 食育基本法が成立する以前から、食育は小学校などにおいて注目され始めています。しかし、まだまだ全国的に見れば食育の浸透度は高くないと言え、今回の食育基本法成立が食育普及の足がかりとなることが期待されています。 食は私たちの健康にとって欠かすことのできないとても大切な要素です。今回取り上げた食育基本法は、私たち1人1人が今の食生活を見直し、食事について真剣に考え直すいい機会なのかもしれませんね。