エネルギー代謝(1)−脂質の代謝− さんが毎日生活している上で必要なもの、それはエネルギーです。エネルギーの源は3大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質からなる食物です。それらが酵素と結合し、エネルギーが産生されます。これをエネルギー代謝(TCAサイクル)と言います。 エネルギー代謝には「脂質代謝」と「糖代謝」がありますが、今回は誰もが気になる脂質代謝についてお話します。脂質を代謝するためには、パントテン酸と「L−カルニチンという成分が必要不可欠です。 L-カルニチン L-カルニチンは、脂質を筋肉に運び、代謝をうまく調節するという働きがあります。L-カルニチンが十分体内に存在していれば、中性脂肪と脂肪酸の燃焼を促進するので、体脂肪が溜まりにくくなります。L-カルニチンは、もともと体の中で合成され、基本的には不足することが少ないとされている成分ですが、合成する力は加齢とともに落ちていきます。人間の骨格筋の中のカルニチンの量は、20代が一番多く、それからどんどん減っていきます。若い人はL-カルニチンの不足を心配する必要はありませんが、やはり50歳を過ぎたら、外から、つまり食事や栄養補助食品で、積極的に補ったほうが良いといわれています。L-カルニチンが豊富に含まれている食品は牛肉や羊肉等の動物性食品です。 植物性食品には含まれていません。 パントテン酸 パントテン酸は脂質、糖質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助する重要な役割をします。また、コレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成にも関係しています。しかし、パントテン酸は体内で自ら作り出すことはできません。そのため、レバー、納豆、さけやいわしなどの魚介類、肉類、卵などから摂取する必要があります。
脂質代謝が活発になり、太りにくい身体になるためには、これらの2つの栄養成分を毎日の食事から摂取すること、もしくは栄養補助食品で適切に補うことが大切です。 次回は糖の代謝について特集いたしますので、お楽しみに。